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『バーストラウマ(出生外傷)』という言葉を聞いたことはありますか?
人の潜在意識下に記憶されている重要な体験の記憶である、バーストラウマの真偽について今回は迫ってみました。
目次
バーストラウマとは
バーストラウマとは「出生時の心の傷」のことです。
詳しくは、お母さんのお腹の中に生命を宿してから、産まれるまでの期間においての苦しみの体験が心の奥深くに精神的なダメージとして残ったものです。
正確な期間としては胎児期から生後3ヶ月程度と言われています。
バーストラウマの言葉について
バーストラウマは、精神分析のフロイトの弟子オットー・ランクから始まります。
オットーは、「人は不安に襲われると、まるで誕生時の赤ちゃんのようである」ときづき、さまざまな心の葛藤は出生時の心の傷(バーストラウマ)によるものだと言いました。
また、バーストラウマは無意識レベルで影響を及ぼし、ネガティブな作用をするとされています。
「子宮は楽園」であり、産まれること自体がバーストラウマを生み出すものだから、生まれてくる人はみな持っている、とランクは言っています。
これに対し、フロイトは「子宮から産まれてくるまでのプロセスに問題がある」と言っており、プロセスさえうまくいけばバーストラウマは小さくてすむということです。
[ポイント]
- この世に生を受けた人は全員バーストラウマを持って生まれている。
- バーストラウマを小さくすることができる
バーストラウマはどうやってできるのか
どうしたらバーストラウマができるのでしょうか。
また、どんなことでバーストラウマが大きくなってしまうのか。
客観的な要因
その主な客観的原因は以下の通りで、3つの期間に分けられます。
・胎内期
母親の肉体的・精神的なストレス
・出産時
現代医学の出産法(無痛分娩)
難産の場合
へその緒の絡み
陣痛促進剤、帝王切開、吸引分娩
・乳児期
産まれてすぐ〜一定期間新生児室で過ごすこと
母親があまり抱いてやらないこと
主観的な要因
バーストラウマができる要因は客観的なものだけではありません。
つまり赤ちゃん自身にも原因があるというのです。
赤ちゃん自身が胎内期〜乳児期の間のさまざまな体験に対して、主観的にどのようなとらえ方をしたかが大切です。
生まれることに肯定的だったのか、否定的だったのかによっても違いがあります。
バーストラウマをイメージしてみました。
赤ちゃんの立場になって、愛情いっぱいのお母さんのお腹の中から産まれてくるまでのショートストーリーを作ってみました。
赤ちゃんになったつもりでイメージしてみましょう。
あなたはお母さんのお腹の中に生を受けました。
子宮の中で羊水に包まれ、お母さんの体温(36度位)のあたたかさを感じながら、”楽園”で10月10日の間、気持ち良く過ごしていました。
その間、あたたかいぬくもりと、お母さんの優しい声や心臓の音がずっと聴こえていました。
あなたは愛情に包まれ、安心してその期間を過ごしました。
突然その状況が終わりを告げます。
意図せず、心地よい空間から出ることになりました。
暗くて狭い産道を通って、どこに行くかわからない未知の世界への旅を余儀なくさせられたのです。
きついよ〜
狭いよ〜
苦しいよ〜
あなたは感じました。
その間もあの優しい声は聴こえ続けていたのですが、いつもより力が入っており苦しそうです。
苦しそうですが、あなたを気遣っているようにも感じましたし、あなたとの出会いを心待ちにしているようです。
あなたは、この声の人にこれから会いに行こうと決めました。
そう思うと、暗くて狭い道はひとりぼっちでも寂しくはありません。
声の主に会いたい一心で旅を続けます。
すると、暗い道の先に光が見えてきました。
まぶしさに目がくらみそうですが旅の終着地は近そうです。
そして暗いトンネルが終わりを告げると、光に包まれました。
やっと旅が終わったと安心しかけたのですが、、、
寒いっ!
震え上がってしまいそうです。
それもそのはず。
あなたは気温が10度以上ちがう世界に放り出されたのです。
けれどその寒さも一瞬のできごとでした。
楽園にいた時ずっと聴こえていたあの優しい声が、すぐ近くに聴こえています。
あたたかいぬくもりが肌に感じられます。
「産まれてくれてありがとう」
お母さんの声を聞いて、あなたはとてもとても安心したのでした。
バーストラウマは嘘なのか
ショートストーリーはいかがでしたでしょうか。
ぼくは赤ちゃんの立場で書いてみて、「赤ちゃんにとっての出産とは、はじめての未知なる世界への生死をかけた旅だ」と感じました。
あなたは、これでもバーストラウマが嘘だと思いますか?
もしお母さんのお腹の中で、赤ちゃんの意識がなくて何も感じていないのでしたら、バーストラウマは嘘だと思います。
お母さんのお腹の中で、赤ちゃんは蹴ったり動いたりします。
意識があるので、全部わかっていると思うのです。
お母さんのお腹の中から出産するまでにした体験が、その後の人生において大きく影響してもおかしくない、とぼくは思います。
もし、自分が産まれることを望んでいない心の声が聴こえたとしたら、
「産まれたくないないなあ…」
「自分は生まれる価値がないのか…」
と感じて傷つくと思います。
また、出産中にさまざまな困難や苦しみがあったり、薬を投与されたりして無理矢理に引きずり出されたら
「生きるのは苦しい、怖い…」
「人生は自分の思い通りにならない…」
と感じても仕方ないと思います。
人生初の壮大な旅での体験が旅の教訓となり、それがバーストラウマとして心の奥底に否定的な想いを持ってしまうのです。
バーストラウマの大人になってからの影響は、人間関係・健康・お金などの予期せぬトラブルや、精神的な症状となって問題化します。
バーストラウマを軽くするために
バーストラウマは、先に書いた主観的・客観的な要因と、一連の体験による総和で決まると言われています。
現状、バーストラウマが0の状態で地球に生まれてくる生命はないようです。
ですので、バーストラウマという言葉にとらわれ恐怖心を抱くよりも、どうしたら少しでも軽い状態で産めるかが大切です。
バーストラウマを減らすポイントについて、妊娠中と出産後でそれぞれ3つずつご紹介します。
[妊娠中]
- 可能な限りの自然分娩
- お母さんの愛情・思いやり・声がけ
- お母さんの心身状態の健康および安定度
[出産後]
- お母さんがスキンシップやベビーマッサージをして赤ちゃんを安心と信頼でみたす
- お母さんが子供にほんとうのことを伝える
- 子供が自分でバーストラウマを解消する取り組みをする
(瞑想・修行・心理的アプローチ・
バーストラウマを癒すヒーリングなど)
出産後にバーストラウマをケアする方法はありますのでご安心ください。
バーストラウマは嘘なのか!?さいごに
バーストラウマは、地球に肉体を宿し産まれてきた誰もが持っています。
ですので、必要以上に怖がったり心配する必要はありません。
しかしながら、バーストラウマが潜在意識において深い精神的ダメージとして残っているために、さまざまなトラブルに遭遇し生きづらい人生をあゆんでいる方もいらっしゃいます。
多いか少ないかでいえば、少ないほうがいいと思いませんか。
ぼくはバーストラウマを癒すヒーリングをうけて、30代の時にケアをしました。
そのときの話をまとめた記事がありますので、ご興味ある方は「問い合わせ」より”バーストラウマを癒すヒーリングの記事を読みたい”とご連絡ください。
記事のURLとロックを解除するパスワードをお伝えいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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